2016/10/24 更新
どれくらいある?覆面パトカーの種類と見分け方を大調査しました!
高速道路などの走行中に、普通のクルマから停止を求められたことはありませんか?よく見ると屋根に赤色灯が!そうです、どこにでもいる覆面パトカーも、なかなか見極めがつかないものですね。いったい覆面パトカーの車種はどれくらいあるのでしょうか?車種と見分け方大調査!!
皆さんは、「覆面パトカー」という言葉をお聞きになったことはありますでしょうか?「覆面パトカー」とは、いわゆる普通のパトカーとどう違うのでしょうか?
ここでは、まず「覆面パトカー」がどういうものかご説明させていただきます。
覆面パトカーとは、「パトカー」であることを隠した車両!?
プロレスで、イラストのような人を「覆面レスラー」といいます。
「覆面レスラー」とは、実際の顔を隠しているレスラーの事で、ほんとうの顔は誰も知りません。
「覆面パトカー」も、覆面レスラーと同じで、見た目は普通の乗用車です。
しかし、実際は取締りのための「パトカー」で、緊急自動車に指定されています。ですから、緊急走行時には、屋根に回転する赤色灯を出現させ、サイレンを鳴らして走行する必要があります。
ちなみに、「覆面パトカー」は正式な名称ではなく、車両納入時の書類には、「私用概態無線警ら車」や「私服用セダン無線車」になっています。
見た目も一般の乗用車と変わらない覆面パトカーですが、見分け方はあるのでしょうか?
覆面パトカーの色は?
黒・シルバー、最近では白も!?
覆面パトカーで最も多いのは「黒」と「シルバー(銀色)」ですが、最近では「白」も増えてきました。
覆面パトカーのナンバーに特徴は?
検挙するのは「地元ナンバー」の覆面パトカー!!
道路を管轄している警察署が検挙するので、地元ナンバーとなります。
たとえば、愛知県でいうと、道路の地域に応じて「名古屋」「尾張小牧」「一宮」「春日井」などとなります。
以前は、車種を示す数字は「特殊車両」を表す「8」ナンバーでしたが、現在の覆面パトカーは一般車と同じ「5(もしくは7)」および「3」ナンバーとなっています。
ですから、走行中の地元のクルマのナンバープレートを観察しておきましょう。
何人で乗っているのか?
警官2名が乗車している!!
覆面パトカーの運転者と、速度計測係りの2名が乗車しています。
服装は制服なのか??
では、覆面パトカーに乗車している警察官は必ず制服を着用しているのでしょうか?
実は、覆面パトカーは2種類ある!?
実は、覆面パトカーには、「交通取り締まり用」と「捜査用」の2種類があるんですね。
私たちが注意するのは、主に「交通取り締まり用覆面パトカー」です。この場合、乗車する警察官は原則、写真の様な「制服」を着用しています。しかし、当然例外もあり、「私服」の場合もあります。
一方、「捜査用覆面」は、刑事が乗車しますので、スーツなどの私服着用となります。
アンテナの有無で見分けることはできるか?
千差万別で、見分けがつきません!!
屋根の上に長い、もしくは短いアンテナや、トランクに装着されていることがありますが、無いものもあります。
スモークフィルムの有無で見分けることはできるか?
スモークでも見分けはつきません!!
以前は、写真の電光掲示板を見えにくくするため、濃色のスモークが貼付されていました。
しかし、最近ではスモークフィルムが貼付されていないものもあり、見分けはつきません。
パトロール中は法定速度で巡航している!!
緊急走行時以外は一般車と同じ!
覆面パトカーは、パトロール中は一般車と同じ速度で、走行車線(左側の車線)を法定速度で走行しています。
ただ、運転はうまく、カーブなどでもブレーキを多用せず、スムーズに旋回していきます。次章でご紹介する車種で、なおかつ運転がきわめてスムーズな場合は「覆面パトカー」の可能性を疑いましょう!!
覆面パトカーを見極めよう!!チェックポイント整理
では、この章の最後に、覆面パトカーを見極めるチェックポイントをご紹介します。
①追い抜く前→ナンバー地名、次章でご紹介する車種を確認
②追い抜きざま→ドライバーの服装
③追い抜き後→乗車人数、速度を急に上げてくるか? 同じレーンに移動してくるか?
前章で、覆面パトカーの特徴をご理解いただけたと思います。この章では、覆面パトカーに多く採用されている、定番の車種をご紹介します。また、合わせて特徴もご紹介します。
覆面パトカーの王者がクラウン!!
もっとも定番!?トヨタクラウン
覆面パトカーの車種でも、もっとも多いと言われる、トヨタ・クラウンです。
クラウンの車種は、11代目(S17x)型から、13代目(S20x)型が最も多く配置されています。クラウンの特徴としては、「ロイヤルサルーン」を示すグレードエンブレムがトランクに貼付されていません。
地方では「セドリック」も健在!
YPY31型セドリックもまだまだ健在!
地方の警察署ではまだまだ採用されているのが、日産「セドリック」の覆面パトカーです。
この車種、セドリックの特徴としては、通常のセドリックに取り付けられている、ボンネットマスコットが外されています。
トヨタ・マークX
警視庁ではマークX導入が進んでいる!?
写真は、GRX13x型のマークXです。警視庁を中心に導入されています。
スバル レガシィ
2014年以降導入が進んでいる!
スバル・レガシィは、2014年以降5代目B4(BM/BR系)の導入が進んでいます。
この車種の特徴としては、ほとんどが「2.0GT」のターボタイプが採用されていることです。高速道路での取り締まりにも対応できるポテンシャルを持っています。
日産スカイライン
交通機動隊での採用が覆い車種、スカイライン
全国の交通機動隊で多く採用されている車種が、日産スカイラインです。
なお、スカイラインの車種として多いのは、11代目(V35型)、12代目(V36型)のセダンタイプです。最新の13代目(V37型)もちらほら採用されています。
スバル インプレッサ
こちらも交通機動隊で採用が多い車種
スバルインプレッサも、交通機動隊での採用が多い車種です。
高速での交通取り締まりに対応するため、ターボタイプの「WRX」が多く採用されています。
この章では、あまり採用実績のない、珍しい車種の覆面パトカーをご紹介します。この車種には、交通取り締まり用の他、捜査用車両も含まれています。
スバルWRX(S4)も採用され始めた!
スバル WRX(S4)も、覆面パトカーの車種として採用され始めています。
FA20型水平対向4気筒直噴ターボエンジンは、非常にトルクフルで、高速取締りにうってつけですね。この車種も怖い存在になりますね。
交通機動隊のアルファード!!
写真は、警視庁交通機動隊でつかわれている、アルファードです。速度取締には使用されないと思われます。
最近多い、ハイエースの覆面パトカー
こちらは、各警察署の交通課に配車されていると思われる、ハイエースです。
用途は多目的で、信号無視などの取り締まり、また検挙時に違反者を乗せての実況見分などに使用されているようです。
なんと、メルセデスベンツSクラスの覆面パトカーも!
メルセデスベンツの覆面パトカーが導入されている警察署もあります。
このような外国車は、寄贈で導入されたものであり、警察庁が国費で購入したものではありません。
その他、大阪府警では「日産ステージア」のワゴンが採用されており、また、警視庁では軽自動車「ハイゼットワゴン」の覆面パトカーが採用されています。
ハイゼットワゴンの軽自動車覆面パトカー
軽自動車の覆面パトカーも緊急自動車として走行しています!!
このほかにも、「プリウス」や「スズキ キザシ」、「日産エルグランド」、「日産キャラバン」、「セレナ」や「ステップワゴン」なども覆面パトカーに採用されています。これらは、主に「捜査用車両」で、刑事が乗り込んで使われます。
ところで、悪質な交通違反も含めた、交通取り締まりで採用される覆面パトカーのスペックが気になりますね!これら覆面パトカーのスペックは市販車とは異なるのでしょうか?
200系クラウンで検証!!
ここでは、覆面パトカーの採用台数が最も多い、「クラウン(200系)」で検証してみます。
スペックは市販車とまったく同じ!!
パトカーのデーターベースサイトとして有名な、「FBIjobs.net」さんで覆面パトカーのスペックを調査してみました。結果、200系クラウン覆面パトカーは、市販車と同じスペックとなっています。
パトカーのデータベースサイトとして有名な、「FBIjpbs.net」さんで、200系クラウンのスペックを確認してみました。
それによりますと、200系クラウン 3GR-FSEエンジン(2WD)の最大出力:256ps(188kW)/6200rpm、最大トルク:32.0kgm(314Nm)/3600rpmとなっており、市販車と同一のスペックでした。
200系クラウン覆面パトカーのお値段!
国費での一括購入と、装備に差があり、価格はやや低め!
200系クラウンの販売価格は、発売当初の2008年2月時点で3,450,000円でした。
これに対し、警察庁で一括購入時の価格は、1台あたり2,624,000円からとなっていました。これは、国費での一括購入の入札制であることと、市販車とは装備内容が異なることがあげられます。
いかがでしたでしょうか?覆面パトカーの車種も多種多様になっています。日頃からの安全運転に勝るものはなさそうですね!最後までお読みいただき、本当に有難うございました。