2016/06/16 更新
運転免許に必要な視力検査を乗り切るあの手・この手を大紹介します!
運転免許の取得や更新時に必ず必要となるのが視力検査ですね!この視力検査に戦々恐々としていらっしゃる方も多いと思います。下がってきた視力を回復し、運転免許の取得や更新を無事に乗り切るためのあの手・この手をご紹介します。苦手な視力検査を乗り切ろう!!
運転免許を取得・後進する際に避けて通れないのが「視力検査」です。ここでは、免許の種類ごとに必要な「視力」の条件をご説明します。
普通・自動二輪・中型1種(8t限定)・大型特殊免許で必要な視力
普通自動車に要求される視力は「0.7」以上!?
まず最初は、普通免許で必要とされる視力をご説明します。
・両眼で0.7以上
・一眼でそれぞれ0.3以上
・一眼が見えない方は、他眼の視野角が150°以上で、視力が0.7以上
大型1種・中型1種(限定なし)・けん引(トレーラー)および第2種免許すべて
大型免許は普通免許より視力厳しい!
次は、大形・中型・けん引(トレーラー)・大型特殊免許で必要な視力です。
・両眼で0.8以上
・一眼で0.5以上
・深視力として、三桿法の奥行知覚検査器により、3回検査した平均誤差が2cm以内
深視力検査のご説明
三桿法とは、動画のように、検査器の中に3本の棒が横一線に並んでおり、中央の棒が手前から奥へ、その反対へと移動します。3本の棒が横一列に並んだと思われるときに、手元のスイッチを押します。
この検査を3回行い、その平均値が2cm以下であれば合格です。
原付・小型特殊
原付・小型特殊免許の視力が一番緩い!
最後に、原付および小型特殊免許で必要な視力です。
・両眼で0.5以上
★原付・小型特殊免許は、運転免許の中でも最も条件が緩く、一眼での最低視力も要求されません。
メガネやコンタクトレンズで視力検査に合格した場合は「条件付」となる!?
視力検査は、当然メガネやコンタクト着用OK
運転免許のための視力検査では、メガネやコンタクトレンズの着用が認められています。
ただし、メガネやコンタクトレンズ着用で視力検査をクリアした場合は、運転免許証の「条件」欄に「眼鏡等」と記録されます。
これが運転免許証の条件になり、メガネやコンタクトレンズを着用せずにクルマを運転すると「運転免許条件違反」となり、反則金支払いの対象となってしまいます。
では、運転免許証取得や更新の当日、視力検査をクリアできなかった場合はどうなるのでしょうか?
まずは眼を休めましょう!
運転免許証取得や更新当日の視力検査に不合格の場合は、とにかく眼を休めましょう。
運転免許試験場や警察署の担当官も、視力検査に合格できない場合、「しばらく休んでください」と告げますので、しっかりと眼を休めて再検査を受けてみましょう。
再検査でも不合格の場合、後日再検査も可能!
運転免許証の期限切れに注意!?
残念ながら、当日の再検査でも不合格になった場合、後日再検査を受けることもできます。
ただし、再検査を受ける日が、運転免許証の期限を過ぎていると、運転免許証が失効してしまいますので、必ず運転免許証の有効期限内で再検査しましょう。
運転免許証の有効期限ギリギリで視力検査不合格の場合
「受直し期限スタンプ」を押してもらう!
万一、運転免許証の有効期限ギリギリで視力検査に不合格の場合はどうしたらよいでしょうか?
この場合、運転免許試験場や警察署の検査官から、更新期限後に少しの猶予期間を持たせた「受直し期限」のスタンプを押してもらいましょう。その受直し期限内に再検査で合格すればOKです。
視力検査不合格の場合、手数料は持ち越しとなります
万一、視力検査不合格のため、運転免許証の取得や更新ができなかった場合でも、安心してください。当日購入した「証紙」を張った申請書は返してもらえます。
視力再検査を受ける日に、この申請書を持っていけば、もう一度手数料を支払うということはありません。
いよいよ、運転免許証取得や更新日がやってまいりました!
難関の視力検査を無事クリアするため、当日行うべきことを取り上げてみます。
1.当日はスマホや液晶画面を極力見ないようにする!
スマホを見続けると、眼球付近の筋肉が固くなり、ピントが合いにくくなります。
また、疲れ目の原因となりますので、当日はスマホや液晶画面は見ないようにしましょう!
2.「清明(セイメイ)」という「ツボ」をつまむように押す!
次は、両目の間にある「清明」というツボを指でつまむ方法です。
これを、親指と人差し指でつまむように押します。この動作を3回繰り返しましょう。また、時間をあけてからこの動作を再度行うと効果的です。
3.遠くのものをしっかりと見る!
次は、遠くのものを目標を決めてしっかりと見ましょう。
遠くにある建物や看板をしっかりと10~20秒程度見ます。
その後、少し休み、近くのものを見ます。この動作を3回繰り返してみましょう。
4.視力検査当日にできる!眼球トレーニング!
運転免許試験場や警察署でもできる眼球トレーニングをご紹介します。
・眼を5秒間強く閉じる
・眼を開き、眼球だけを動かして上を10秒程度見る
・再び目を5秒間強く閉じる
・眼を開き、眼球だけを動かして下を10秒程度見る
・再び眼を5秒間強く閉じる
・眼を開き、眼球だけを動かして左を10秒程度見る
・再び眼を5秒間強く閉じる
・眼を開き、眼球だけを動かして右を10秒程度見る
これは、眼球周辺の筋肉をほぐすトレーニングで、視力検査の前にこれを行っておくことで、ピントが合うことがあります。
眼のピントは「毛様体筋」が担当しています!
実は、眼のピント合わせには「毛様体」という所の筋肉が深くかかわっています。
ですから、この「毛様体」の筋肉、つまり「毛様体筋」を鍛えることで、近くや遠くを見る際のピントが合いやすくなります。運転免許の視力検査にも役立つかもしれませんね。
1.ランドルト環回転視力表を使う!
みなさんよくご存じの、この輪の一部が切れた記号のようなものを「ランドルト環」といいます。
この「ランドルト環」を回転させた表、「ランドルト環回転視力表」を使ってトレーニングします。
1.回転視力表の「0.8」の欄のCがはっきり見える位置(2m程度が目安)に立ちます。
2.Cの輪郭がぼやけてくる位置まで遠ざかる(5m程度が目安)。
3.上記1と2をワンセットとし、3回繰り返す。
2.焦点イメージ
次は、眼を閉じた状態でもピントを合わせ続けるイメージトレーニングです。
1.新聞や本(雑誌)の見出し(あまり小さくないもの)から文字を1つ選び、3秒間焦点を合わせる。
2.3秒間眼を閉じる。閉じても文字を見ているイメージを持ってください。
3.眼をあけて、選んだ文字に焦点を合わせる。
上記1~3をワンセットとし、1回に3セット行います。
慣れてきましたら、眼を閉じる時間を5秒、8秒と長くしていきます。
3.平面遠近読み取り
文字サイズの違う、五十音を読み取り、遠近と距離感をトレーニングします。
1.制限時間を60秒間とし、「あいうえお」順に五十音を眼で追っていく。
2.60秒以内で50音が追えるようになったら、任意の言葉(何でも結構です)を眼で追っていく。
いかがでしたでしょうか?
運転免許を取得したり、更新する際の視力検査は緊張するものですね。
どうしてもクリアできないときは「メガネ」や「コンタクト」も!?
運転免許のための視力検査をクリアするためには、普段から眼のトレーニングを行うことも効果的ですね。
しかし、どうしても視力が期限までに回復する見込みがないときは、運転免許のため、思い切って眼科を受診し、メガネやコンタクトレンズの着用も検討しましょう。
最近では、レーシック手術で視力が回復するニュースも聞きますので、一度確認してもよいですね。大切な眼を守り、視力を保って楽しいドライブをお楽しみくださいね。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。