2016/02/27 更新
実はあんな物も運転できるんです!!運転免許の種類あれこれ
普段私たちが何気なく持っている運転免許証。ひと口に運転免許証といっても、実は色々種類があります。一般に広く知られている種類分けから、普通の教習所では取れない種類の免許まで。免許にまつわるいろいろなことをまとめてみました。
運転免許の「色」はどこで見る?
よく聞く「ゴールド免許」という言葉。免許をまだお持ちで無い方は、どこがゴールドなのか不思議に思っているかもしれません。免許全体が金ぴかになるわけではありません!
運転免許証例
「平成26年03月01日まで有効」と書かれている場所の背景色が、いわゆる免許の色です。
この免許はゴールド免許ですね。
緑色はこんな種類の免許証
免許を初めてもらったときは緑色の免許証がもらえます。
緑色の免許証
緑色の種類の免許証の条件は
・最初の運転免許取得から3年間
・最初の更新を受けるまでの期間
となります。
青色はこんな種類の免許証
青色免許証
青色の種類の免許証の条件は
・緑色の免許証から初めて更新を受けたとき
・運転免許歴5年以上で過去に違反がある
・運転免許歴5年以上で過去に軽微な違反が一回のみある
となります。
ゴールド免許はこんな種類の免許証
ゴールド免許
ゴールド免許の条件は
・運転免許歴5年以上、かつ過去五年間無事故無違反
となります。
どんな軽微な違反でもしてしまうと青色に戻ってしまうので、ゴールド免許は安全運転の証であり、すべてのライダー・ドライバーの憧れなのです。
道路交通法は意外と改正が多く、自分が免許を取った時と法令が変わっていることがあります。
基本的に、それまで乗れていた種類に乗れなくなることはありません。
しかし、現在の法令がどうなっているのか、自分はどんな種類の車に乗れるのか、しっかりチェックしておきましょう。
普通自動車で運転できるもの
2007年(平成19年)6月2日より道路交通法が改正(施行)され、中型自動車という新しい区分が新設されたことに伴い、普通自動車の区分も以下の通り変更となりました。
・車両総重量5,000kg未満(8,000kg未満から変更)
・最大積載量3,000kg未満(5,000kg未満から変更)
・乗車定員10人以下(変更なし)
中型自動車という種類が増えたことによって、普通自動車免許で運転できる範囲が狭くなりました。
これ以上多い定員数や総重量の車を運転したいときは「中型自動車」という別の種類の免許が必要になります。
また、ほかに原動機付自転車と小型特殊自動車という種類の車を運転することができるようになります。
普通自動二輪で運転できるもの
普通自動二輪では
・AT、MTの400cc以下の自動二輪車
の種類を運転することができます。
他にも、普通自動車と同じように小型特殊自動車を運転することもできます。
AT限定免許で運転できる種類の車・バイク
AT限定免許は世界中で設定されています。
日本でAT限定が設定されている種類は
・普通自動車(一種・二種)
・自動二輪車(AT限定の大型は650cc未満まで)
となっています。
ATのみを取得する人が多いため、メーカーの種類設定もATのみの車が多くなってきました。
しかし、中型自動車・大型自動車などAT設定のない種類もたくさんあります。
さて、先ほどから出ている「一種・二種」とは何の種類なのでしょうか?
簡単に言えば、一種は普通に日常で使う範囲の免許。
二種免許は、タクシーやバスなど、運賃をとってお客さんを乗せて走る場合の免許です。
最近増えてきた運転代行にも二種免許が必要になります。
普通自動車には二種にもAT限定が設定されているので、一種・二種どちらもAT限定だという人も少なくありません。
耕運機にも免許が必要だった!?
皆さんが普段目にすることも多いであろう耕運機。
実は耕運機にも運転免許が必要なんです。
免許が必要とされる耕運機は乗って使うタイプの耕運機。農家の方が広い田畑で使うような耕運機の場合は、大型特殊免許や小型特殊免許(もしくは普通自動車免許)が必要です。最高速度15km/h、全長4.7m・幅1.7m・高さ2.8m以下であれば小型特殊免許(もしくは普通自動車免許)で乗車・運転が可能です。それらの数値を超えるような耕運機は別途大型特殊免許が必要となります。
これらの耕運機は農道などの公道走行も想定されいるため、運転免許が必要になります。
必要な種類の運転免許はサイズや性能によって違うので、よく確認してから扱いましょう。
あの、運転免許の種類欄をすべて埋めたい。書かれることすべてを書かれたい。
そんな欲望をお持ちの方も多いはずです。
実際、すでに普通自動二輪の免許を持っているので要らない種類だとわかっていても、原付の免許を取りに行った…なんて話もよく聞きます。
しかし、すべてコンプリートするには大きな壁があるのです。
それは…戦車!
正確に言えば、戦車は大型特殊自動車という種類の免許があれば乗ることができます。
しかし、自衛隊内部でとると「カタピラ限定」という限定免許になるのです!
「カタピラ限定」という種類の免許は自衛隊内部でしかとることができません。
こんな種類の条件が付いた免許、なかなかお目にかかることはできません。
普通、免許に条件があると聞くと「AT限定」「眼鏡等」といった種類の条件を想像しますが、「カタピラ限定」なんて出てきたら驚きます。
誰かを驚かせたい方は、自衛隊に行って戦車の免許を取ってみてはいかがでしょうか…。